クローン食用人肉の可能性

食肉文化は世界各国で存在している

 

我が国では牛・豚・鳥・馬・羊・鹿・猪・鯨と
他国と比べても少なくない種類の肉を食べている

 

蝗や蜂等の食虫文化から典型的な魚も入ってくるため
優に百を超える種類の生物を食することのできる国である

 

外国では犬や猫、猿や鳩なども食べる文化もあり
聞くだけでも心が重くなる話題だが、口を出すのは野暮というものだ

 

基本的に人間社会は損得勘定で移り変わるものなので
特定の生物の食肉を禁止しているものはたいてい理由がある

 

理由は様々で、単純に不味かったり、労働や狩りのパートナーとして、
ペットとしてであったり、毒を有していたりで本当に広く存在する

 

具体的には、生食の禁止はエボラなどの感染症を防ぐためだし
牛食の禁止は牛を牛乳やバター、労働力や牛糞と見なした方がよかった歴史がある

 

バラモン教ヒンドゥー教に多大な影響を与えたマヌ法典には
あらゆる肉は生を失うことで入手できるため食肉を避けるような記述がある

 

つまり現在地球上で構成されているほぼ全ての倫理観において、
知らないという薄気味悪さを除けば命の介さない培養肉を禁止する理由はなく
将来的に長い目で見れば当たり前のように人肉を食べる時代が来るのかも知れない

 

しかし人間というものは、特定の部分において狂っている種だったりする

 

仮に人肉が美味だった場合、命の介さない肉という前提を
根底から覆してしまう人間がでてくることが考えられるからである

 

興味や、下心が他者や自身の肉を求めてしまうと
結局は公式的な人肉が許されないとヤミ市場になってしまうことは
容易に予想ができてしまうのが悲しい部分だったりする